光ることを忘れた太陽。

すると、咲希はこう続けた。


「だって、頑張ってる人って応援したくなるでしょ?」


俺の頑張り、咲希は見てくれてたんだ……。



咲希はそう言ってくれたけど、意地悪な俺は。


「俺、頑張ってた?」


と、咲希に少し意地悪をした。



返答の予想はついてたけど、どうしても聞きたかった。


咲希の口から、直接。


すると、俺が予想してた以上の言葉が咲希から聞けるなんて─────。



「うん!頑張ってる尚、かっこよかったよ」


「……っ///」



その言葉を聞いた途端、俺の顔は耳まで真っ赤に染まった。


かっこいいとか、何もわかってないくせに言うなよ……。


俺がどれだけのドキドキを抑えてるのか知らないくせに。



「そ、それ以上言うな……っ//」


すると、俺の必死な訴えに納得したのか、それから咲希は何も言わなかった。
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