光ることを忘れた太陽。
咲希はそう言うと、俺の足に触れた。
「……っ//」
本人は無自覚だろうけど、なんか恥ずかしい……。
咲希はしばらく見た後、俺の方へ向き直ってこう言った。
「多分、軽い捻挫だと思うんだよね。シップ貼るよ?」
「ああ。お願い」
捻挫か……。
そういえば、足にズキッとした感覚が走ったもんな。
シップを持ってきた咲希は、慣れた手つきで俺の足首にシップを貼った。
ひんやりと冷たくて気持ちいい。
そしてシップの上にテーピングをして、固定してくれた。
「どう?少しは痛みひいた?」
そう聞かれて、俺は少し足首を動かす。
「ああ、ありがとな」
面と向かって言うのは思ったより恥ずかしかったけど。
俺だって、少しでも眩しい咲希に近づきたい。