光ることを忘れた太陽。
なんでって……。
そんなの、考えなくても俺の中でわかってる。
俺に勇気がないから。
それに。
「もしも、それで貰えなかったら……」
「気持ちがもたないって?」
俺の顔色をうかがいながら隼はそう尋ねる。
もちろん、もたないに決まってる。
だって俺は、勇気のないただの弱虫だから。
冷たい目で俺を見る隼。
「そんなんだったら、いつまで経っても進まねーだろ」
と、呆れ顔で言う。
そして、こう続けた。
「俺が聞いてきてやろうか?」
……え?
その言葉に耳を疑った。
あんなにマイペースで自分優先の隼が、他人のために何かをするなんて。
今までの隼だったら考えられない。