光ることを忘れた太陽。

私も光梨の恋を叶えてあげたいよ?


でも、幸せって自分で掴むものだと思うの。


そんな考えだけで過ごしてきた。



でも、それは間違いだったのかな?


幸せの道しるべになるくらい、してもいいよね?


そう思った私は、決心をして尚に返事をした。




「もちろんいいよ!私も2人の恋を応援したいから」


だから、お願い。


尚も顔を上げてよ。



「ありがとな」


尚はそれだけ言うとまた歩きだした。



そして私の方を振り返ると。


「詳しくは後で打ち合わせな?」


そう言うと、また歩いていってしまった。



「あ、待ってよー」


もちろん、私も追いかけたよ。


光梨と隼人の背中を押すために。



2人の幸せを祈って─────。


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