光ることを忘れた太陽。

「だから……俺も井上が好きなんだよ」


その言葉が聞けたときは、嬉しさが込み上げていた。


隼人がそんなこと言ってくれると思わなくて。


そんなこと思ってくれてたなんて知らなくて。



全部全部、あたしの想いだけだと思ってたのに。


あたしと隼人の心は、繋がってたの?


隼人もあたしのことを好きでいてくれたの……?




「はや、と……隼人っ……!」


何度も隼人の名前を口に出して泣いた。


学校で泣くなんて、初めてだったわ。



それでも、抑えきれなかったの。


隼人への想いが。


今までの痛みが。


そして、今の幸せな気持ちが。



全部、あたしの胸を伝っていく。


あたし、告白して良かったのよね─────?
< 73 / 301 >

この作品をシェア

pagetop