光ることを忘れた太陽。
「隼人……」
「俺と、付き合ってください」
その言葉が聞けたときには、喜びで頭が真っ白になった。
周りの雑音が聞こえなくなる。
そして、隼人に吸い込まれていく。
そんな感覚だけがあたしの体に残った。
これは、現実なの?
それとも、夢?
わからないほどにあたしは動揺してたの。
「返事は?」
「は、はいっ。喜んで!」
思わず声が裏返ってしまう。
それくらい、あたしにとって嬉しかったの。
好きになったのも。
付き合うのも。
こんな感情、全部が隼人だけ。
あたしの初恋。
大切なものをたくさん、隼人からもらったの。