光ることを忘れた太陽。

そして次は。


「隼、おめでと」



そう言って近づいてきた尚也くん。


隠してはいるけどバレバレよ?


涙を流した跡なんて。



尚也くん、あなたにもたくさん助けてもらったわ。


きっと感謝してもしきれないくらい。


でも、次は尚也くんの番でしょ?


咲希を─────あたしの大切な友達を、任せたわよ。




それからあたし達4人は、みんなで肩を組んで泣き合った。


途中で先生に見つかったりして大変だったけど、それも特別な思い出。


あたし1人じゃ乗り越えられなかった壁も。


みんながいたから乗り越えることができたの。




だから、隼人。


あたし達なら、きっと幸せな道を歩めるわよ。


あたしはそう信じてるから─────。


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