光ることを忘れた太陽。
なんで俺って、こんなに意気地なしなんだろう。
回りからはわかりやすいって、からかわれるくらいなのに。
いざ咲希と話すとなると、緊張して言葉が出ない。
それでも、咲希の笑顔が場を和ませてくれるから、変わりない毎日を過ごせてるのに。
咲希と話せば話すほど、もっと近づきたいって欲張っちまう。
咲希には “ 友達 ” としか思われてないのにな。
と、そんなことを考えながら学校へ行く準備を始める。
朝ご飯はいつも通り、ご飯3杯。
昔は咲希より小さかった身長も、今では伸びて165cm。
咲希との身長差は……10cmか。
俺ももっと大きくなって、強くならなきゃ。
だって、このままじゃ咲希を守れないからな。
って、また咲希のこと考えてた……。
何をするにも、どこへ行くにも、咲希のことばかり。
咲希は俺の頭の中から離れてくれないんだ。