光ることを忘れた太陽。
「卒業は悲しいですが、それは新しいスタートです」
新しいスタート……。
「この6年間は最高の思い出になるはずです。だから、辛いときは友達を思い出してください」
友達……。
最高の思い出……。
「きっと、君達の最大の味方になります」
最大の、味方……。
あぁ、そうだ。
私、ここにいるみんなが大好きなんだ。
離れたくないけど、進むためのスタートなんだ。
「みんな、ありがとう!」
先生のその言葉とともにチャイムが鳴った。
これで今日の授業も終わり。
最後のイベントも、終わり。
私達に残された時間は、あと3日しかない。
それまでに全部できるかな?
やり残したことは……。
私にとって、1番大切なものは……。
きっと、きっと。
いつでも隣で笑う君、それだけだから─────。