光ることを忘れた太陽。
咲希のことだから告白されたことは何度もあるだろうけど。
腐れ縁だと思ってた奴に告られたら、戸惑うよな。
そう思った俺は。
「返事は卒業式終わった後にしてって言っても大丈夫?」
「う、うん」
曖昧な返事をする咲希に少し心配になったけど。
焦っちゃダメだよな。
自分にできることは全部したんだから。
あとは咲希の答えを待つだけだ。
「じゃ、学校行くか」
「あっ、うん」
なんだよ、その驚いたような顔。
一緒にいるのに学校行かないつもりだったのかよ。
登校中も無言。
まぁ、気まずくなるのもわかるけど。
俺が帰りに告白すれば良かったのか?
タイミング間違えたかも……。
でも、今更後悔しても遅いよな。
それに俺はこれで良かったと思ってるし。
それでも、不自然な咲希を見てるのはやっぱり嫌だ。