光ることを忘れた太陽。
「……あのさ」
「な、何?」
明らかに動揺している咲希に痺れを切らして言葉を発した。
「気にしなくていいからな」
俺がそう言うと、咲希は意味がわからなさそうに首を傾げた。
それすらも可愛く思える。
「気まずいかもしれないけど、普通にしてくれないと困る……」
最後の方は俺も恥ずかしくなって声が小さくなったけど。
咲希は納得したように頷いた。
「……わかったなら、行くぞ」
「うんっ」
良かった。
さっきよりも自然な笑みだ。
やっぱり咲希は自然体が1番可愛いな。
結果がどうなるかはわからない。
振られるかもしれない。
もちろん、俺だってその覚悟で告白したけど。
咲希を好きって気持ちは誰にも負けないから。
あとは、この2日を悔いなく過ごすだけだ。
咲希、待ってるから─────。