溺愛妖狐ひろいました
ミコトの私への気持ちの種類って・・・。
ふと、それが気になった。
保護者に対する気持ちとは、やっぱり違うんだろうか。
“好き”その感情に、恋愛のそれは含まれているんだろうか。
最近、すごく考えることが増えたけど。
あの独占欲を向けられると、やっぱり少し考えてしまう。
好き・・・。
ミコトが私を?
女の子として見てる?
「わからないな・・・」
そもそも、そう言う感情って妖怪にもあるんだろうか。
ミコトのあの独占欲がどういう感情からのものなのか。
気になるような、聞きたくないような。
そんな複雑な気持ち。
シャワーを簡単に済ませ、着替えも済ませるとリビングに戻る。
ミコトはソファに縮こまって座っていた。
「でたよ。今からご飯作るから一緒に食べようね」
「・・・うん」
少し沈んだ様子のミコト。
私はそれ以上何も言わず、料理を始めた。