溺愛妖狐ひろいました
「亜子、大丈夫?気が弱い方だし、言われても反論とかできないでしょ?」
「まぁね・・・」
「辛くなったらちゃんと頼ってよ。話しいくらでも聞くし、手伝える事ならなんでも手伝うし」
「うん。ありがとう。秋穂も忙しいんだし、なるべく自分で頑張ってみるよ」
私だって頑張りたい。
仕事ができて頼られている秋穂みたいにはなれなくても。
すこしでも。
任された仕事はきちんとこなせるようになりたい。
「そっか・・・。でも、亜子は頑張り屋だしね。それに、遊佐先輩厳しいけど仕事できるし、勉強になりそう」
「うん」
「私も、一度組んでみたいなぁ」
「え、そうなの?」
「うん。仲よくなれるチャンスだと思わない?」
仲よくなれるチャンス・・・。
それは、仕事ができる秋穂だから想えることで。
私は、ミスをしないか今からヒヤヒヤしてる。
「仲よくなりたいの?」
「まぁ、そりゃあねぇ」
そういうものかな?
遊佐先輩には、いろいろ言われたりしたし、私にとっては苦手な存在になりつつあるんだけど。