溺愛妖狐ひろいました
「こんなので大丈夫かな・・・」
心なしか体が熱い。
熱があるのだろうか。
動物の怪我や病気なんて、どうしたらいいの・・・。
やっぱり、動物病院にでも連れて行った方が?
もし明日になってもしんどそうだったら・・・。
そう決めて、手当てを終えた。
「はぁ・・・」
ひとまず息をつき体を休めた。
制服、クリーニングに出さなきゃ・・・。
いや、その前に家で手洗いして血を落とさなきゃ事件になりそう。
着がえて、ああ、もうご飯はいいや、疲れた。
お風呂に入ってもう寝よう・・・。
今日はもう疲れた。
いろんなことがありすぎて。
そうだ、失恋したんだ。
遊佐先輩の言葉の意味ってなんだったんだろう・・・。
その上、怪我した狐なんて拾っちゃって・・・。
我ながら、ほんとバカだな。