溺愛妖狐ひろいました


目覚ましの音で目がさめる。
パチっと目を開けると目の前にミコトの整った寝顔が飛び込んでくる。



「っ!?」



息を呑み飛びのこうとした私の身体がミコトにホールドされていることに気づいた。
な、な、なにこれ!?



恥ずかしすぎる!



隣にミコトがいることで、寝付くのにも時間がかかったというのに。
ミコトなんて、気持ちよさそうに寝てるしさ。




「ミ、ミコト!」




慌てて声をかけ起こす。




「んぅ?」



顔を顰めゆっくりと目を開けて行くミコト。
ミコトの瞳が私を捉える。



「あ、亜子〜」

「おはよう」

「起きてすぐ亜子の顔が見れるって、幸せだね」

「え・・・」



恥ずかしい発言に顔が熱くなる。
無自覚発言に思いっきり振り回されてる・・・。



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