溺愛妖狐ひろいました
溺愛Level 4
☆お返しの看病
目を覚ますと、見慣れた天井が見えた。
頭がぼんやりして身体が熱くだるい。
あれ・・・?
私、いつの間に帰ってきたんだっけ?
えっと、そう、イベントが無事に終わってホッとして、それから・・・。
あれ、その後の記憶がない。
ガタガタガッシャーン‼︎
リビングの方から大きな音が響き渡る。
なにごと!?
気怠い身体を起こし、リビングを覗く。
そこには、ミコトの姿が見えた。
「ミコト?」
そっと声をかけると、ピクッと身体を震わせ勢いよく振り返った。
「あ、亜子っ!!」
泣き出しそうな顔が私を見る。
「しんどいの治った?痛いとこない?」
「え、あ、まだぼんやりするかな・・・。あの、ミコトなにしてたの?」
「あ・・・。おれしんどい時亜子がしてくれたことしてあげたくて。でも、どうやったらいいかわからなかった」
シュン、と肩を落としそう言う。
私のために看病してくれようとしてたんだ。
その気持ちが嬉しかった。