溺愛妖狐ひろいました
☆独占欲はほどほどに
「ミコトくん!これお願い!」
「はい!コピーすればいいんすか?」
「そう。右上ホッチキスね」
「はい」
ミコトが働き始めて3日。
すっかり馴染んできている今日この頃。
最初の不安はすっかり消え、ミコトも仕事になんとなくついていっている様子だった。
「あいつ・・・」
「・・・?」
遊佐先輩は、時折怪訝そうな顔でミコトを見ている。
その理由はわからないけど、なんだかミコトも遊佐先輩にはなんとなく敵意丸出しというか・・・。
「おい。これもコピー取っといて」
「・・・・・・はい」
いつもの数段トーンを下げいやいやそうに対応するのをたまたま見てしまった時には血の気が引く思いだった。