溺愛妖狐ひろいました
真っ白な毛色の腰をはるかにこすほどの長い髪が印象的。
くりっとした瞳と、薄い唇。
そして、決定的なのが・・・頭の上にあるふわっとさわり心地のよさそうな獣耳。
み、・・・耳!?
「え、あ、あんた・・・、もし、もしかしてっ」
「・・・なに、煩いんだけど」
「ミコト!?」
「・・・だったらなに」
ムスッと不機嫌そうに答える。
ちょっと待って。
力が戻ったら姿が変わるって、こんな人型なの!?
「と、とりあえずなんか服!!!」
って、男物なんて持ってないよ。
どうしよう・・・。
「とりあえず、シーツ巻いてて!」
シーツをミコトにほおり投げる。
ミコトは面倒そうな顔をしながらシーツにくるまった。