溺愛妖狐ひろいました
☆エスカレート
「亜子っ!!」
先輩に言われ、着替えを済ませると持ってきてもらった荷物を持って家に帰った。
先輩には、部長には先輩の方から言っておいてくれるって言われたし、そのまま帰ってきちゃったけど本当に大丈夫だったんだろうか。
家についてぼんやりしていたら、バタバタと慌ただしい足音と共に尊が飛び込んできた。
「尊?どうしたの、仕事は?」
「ごめんなさい・・・。亜子が体調悪いって聞いて帰ってきちゃった・・・」
シュンと肩を落とし、伺うように私を見る。
ごめんね・・・。
そんな風にビクビクさせちゃうのは、私のせいだよね。
「ううん。ごめんね、心配してくれたんだよね。ありがとう」
「・・・うん。亜子、どこ痛い?寝てなくていいの?」
「大丈夫だよ。心配しないで」
こんな風に、純真に私を心配してくれる尊が側にいてくれる。
なんで尊はこんなにも私を想ってくれるんだろう。
こんな、小っちゃくて、我儘で自分勝手な私の事。
私が助けたからだよね・・・。
私なんかに助けられて、私がいい人だって思いこんでる。
そんな尊に私は甘えて好き勝手な事ばかり。