溺愛妖狐ひろいました


「あの、妖狐って食べる必要ないって聞いたんだけど」

「まぁ、そうだな」

「それなのに、なんで普通にご飯食べてるわけ?」




話も落ち着き、とりあえずご飯にしようとして席につき食べ始めてふと気づいた。
当たり前に座って食べてるけど、白銀だって食べる必要ないんじゃん。



「別に、食べる必要がないだけで、食べることはできる」

「それは、尊で知ってるけど・・・」

「なにか不都合でもあるのか」

「いや、それはないけど・・・」




二人分も三人分もまぁ、大差ないし。
食費も、別に出せないほどじゃない。
そんな豪華なもの作っていないし。




「まぁ、食えなくはないな」

「はい!?」

「なに言ってんの、亜子のごはん美味しいでしょ」



尊が白銀に反論する。
尊は、私のすることをなんでも肯定してくれるからな。

なんだか、白銀の言葉の方が信ぴょう性が高い気がして落ち込む。
尊を疑ってるわけじゃないけれど。




< 307 / 380 >

この作品をシェア

pagetop