溺愛妖狐ひろいました
「あの、妖狐って食べる必要ないって聞いたんだけど」
「まぁ、そうだな」
「それなのに、なんで普通にご飯食べてるわけ?」
話も落ち着き、とりあえずご飯にしようとして席につき食べ始めてふと気づいた。
当たり前に座って食べてるけど、白銀だって食べる必要ないんじゃん。
「別に、食べる必要がないだけで、食べることはできる」
「それは、尊で知ってるけど・・・」
「なにか不都合でもあるのか」
「いや、それはないけど・・・」
二人分も三人分もまぁ、大差ないし。
食費も、別に出せないほどじゃない。
そんな豪華なもの作っていないし。
「まぁ、食えなくはないな」
「はい!?」
「なに言ってんの、亜子のごはん美味しいでしょ」
尊が白銀に反論する。
尊は、私のすることをなんでも肯定してくれるからな。
なんだか、白銀の言葉の方が信ぴょう性が高い気がして落ち込む。
尊を疑ってるわけじゃないけれど。