溺愛妖狐ひろいました
「白銀もまた部長として戻ってくるの?」
「俺は、もう興味はない。言っただろう、俺の仕事は監視だ」
「そう言ってたけど」
「わざわざ人間に姿を見せ過ごす必要はない」
わざわざ人の記憶を改ざんして部長になって姿を現したのは、どこの誰でしたっけ。
まぁ、いいけれど。
でも、また尊と一緒に働けるんだ。
嬉しいかも。
「でも、1日部長として働いた形跡って残ってるんじゃ」
「ばかめ、この俺が易々証拠を残すとでも思っているのか」
「え?」
「すべてすり替え済みだ」
「どこまで周到なの」
そこら辺、やっぱり真面目でかしこいんだろう。
きっと、尊は無理だね。
って言うと、尊にきっと怒られる。
「ほんと、シロってすごいな!昔っからそうだよね」
「お前がとろいだけだ」
「ひどい!」
でも、尊はそのままの尊で、いいや。