溺愛妖狐ひろいました
動いていく景色。
きっと忘れないだろう。
この景色も。
ここに置いていく、大好きな彼の事も。
だけどごめん。
思いだけは。
あなたを好きだと思うこの想いだけは。
未だ、置いてはいけないの。
私の心の中に。
まだいてほしい。
だけどさよなら。
私を好きだと言ってくれたその言葉。
私だけは。
勘違いでも、本当だって思っててもいいでしょう?
その言葉で私、生きていくから。
きっと、笑って見せるから。