溺愛妖狐ひろいました
☆気持ちの種類
すっかり、遅くなってしまった。
時計はもう9時を回っていて。
ミコト、お腹すかせてるよね・・・。
「ただいま・・・」
「亜子っ!!!」
玄関を開けると勢いよく飛び出してきたミコトに驚く。
心配してくれていたんだ。
「ごめんね、ミコト。遅くなっちゃって」
「亜子・・・おかえり」
ホッとしたような表情に、胸を痛める。
連絡できなかったから、きっとすごく心細かったよね。
「ごめんね、ミコト」
もう一度謝って中に入る。
美味しいもの作ってあげよう。
買い物してきたし、急いで作って一緒に食べよう。