奥様は整形美人!?
「そうね…相談しなくてごめんなさい。」

「美姫…。」

相手がこうも綺麗だと
何か…調子狂うな。

いや…美人の相手は慣れてるけど…
問題は、美姫なのに、何故か美人ってことで…

いつもなら強気で押せるところが押せない。

この時点で美姫の作戦勝ちだ。

俺の表情がゆるんだのを確認して

「どうしても大翔の素敵な奥さまになりたかったの。京都だと知らない人ばかりで、この姿で人生やり直せると思って…。」

と、まぁ可愛いことを言われたわけで…。


「わかったよ。また追々話し合おう。でも忘れないで、俺は美姫だから結婚したんだよ。」

そう言って頭を撫でると、うつむいて、口元に手をやるしぐさをした。

いつもの美姫の癖だ。


やっぱり、美姫なんだな。



姿は面影もなく変わっていたけれど、確かに美姫を感じた。


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