奥様は整形美人!?
挨拶まわりは、ここで終りだから帰ってもいいかな?

でも今さら帰りにくい。

「そう言えばご主人、佐々木さんのお家には行かれました?」

美智と話してたはずのおばさんが、何故か俺に話しかける。

上の空で聞いていたので、話の流れがわからない。

「佐々木さん…そう言えば留守だった306の部屋の方かな?」

このマンションには表札というものがない。


「そうよ。櫻井さんでしたっけ?あなたと同じところから来たはずよ。」

佐々木…
いたかなぁ…

そう考えた瞬間、ある人物の顔が思い浮かんだ。


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