奥様は整形美人!?
「キャッ」

横で美姫の声がした。


とっさに美姫を見ると
背のスラリと高い男に抱き締められていた。


「すいません…話ながら歩いてたもので…」

美姫は、その男に謝っている。

男が来たと思われる方向を見ると、エレベーターがあった。


エレベーターから降りてきてぶつかったのか…。

…それにしても…


「妻がご迷惑をおかけしました。」

俺が、笑顔で話かけると、ようやく抱き締めていた手を緩めた。


「ああ…すまんなぁ。抱き心地良かったもんでつい。」

何て明るく笑顔を振りまいて答えてきたその顔には、間違いなく見覚えがあった。

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