奥様は整形美人!?
会社に行こうとしたけど
肌寒いので、家の前の自販機まで戻って缶コーヒーを買っていた。


その時


「ーーいや…」

叫ぶ声は、間違いなく美姫の声。


ガタンと出てきた缶コーヒーを取り出すことなく
俺は声の方へ駆け出した。


すぐにエントランスの奥に美姫の姿を見つけた。


佐々木さんだ。

美姫に抱き付いてる。

明らかに抱きついてる。


対処に困りながら

「佐々木さん…僕の妻に何してるんですか?」

と自分でも驚くくらい、普通の質問を投げかけていた。



佐々木さんは手を離して

「すまない。あまりに美人だったからつい…。」

そう言いながら俺の肩に手をポンと置いて出て行った。


「大丈夫?」

「ええ。いきなり出てきたからまたぶつかって・・・。」


また・・・?
あ、そうか、確か昨日もぶつかっていたな。
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