奥様は整形美人!?
話の方向を変えようと
コーヒーに手を伸ばした。

少し沈黙が走る。

「気ぃ使わんといてくださいね。」

「え?」

「うちの主人、たまたま上手く若く出世しはったから・・・」

何か言いたげに、コーヒーカップを無意識に揺らしている。

「うち友達がおらんのよ。周りの奥さんも年上だし、
うちの主人の方が偉いやから、気ぃつかってしもて。」

この人は、私と友達になりたいとでもいうのかな?
こんな私と???

奥さんのような、すらっとした美人に
いままで一度もそんな事言われた事ない。
学生のときも、いじめられはしたけれど
こんな風に言われるなんてこと・・・


そこまで考えたとき
ソファーと向かい合わせに置かれた飾り棚に目が行った。


そこには、変わった自分が映りこんでいた。


そうだった・・・私変わったんだ。
そう思うとなんだかパワーがわいてきた。
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