ビルの恋
二人とも食べるのが早く、20分後には食事を終えた。
「まあまあだったね」
コーヒーを飲みながら伊坂君が言う。
「そう?美味しかったよ」
「じゃあ良かった」
伊坂君は満足げに言うと、ポケットからビルのマップとペンを取り出した。
テーブルに広げると、吉野に「済」と書いた。
「このビルには、飲食店が7つある」
「俺が行ったことがあるのは、シアトル・カフェと、この間の和食と、ここだけ。夏堀さんは?」
「同じ」
「ほかの店も行ってみたい?」
お誘いだ。
「うん」
迷わず答える。
「じゃあ次は、夜どう?」
しかも夜。
「いいよ」
もちろんだよ。
「どの店にする?」
二人でマップをのぞき込む。
「Bar54がいいな」
思い切って、54階のBarを指定する。
私は行ったことがないが、東京の夜景を一望でき、抜群の雰囲気との噂だ。
「いいね。そうしよう」
言いながら、伊坂君は手帳を開いて予定を確認している。
「再来週の金曜日、21時でどう?遅い?」
手帳から視線を上げて聞く。
「大丈夫。ジムで運動してから行くから、ちょうどいい」
「決まりだね、じゃあ今日はこれで」
伊坂君がほほ笑んで手帳を閉じる。
二人で席を立ってレジに向かう。
「まあまあだったね」
コーヒーを飲みながら伊坂君が言う。
「そう?美味しかったよ」
「じゃあ良かった」
伊坂君は満足げに言うと、ポケットからビルのマップとペンを取り出した。
テーブルに広げると、吉野に「済」と書いた。
「このビルには、飲食店が7つある」
「俺が行ったことがあるのは、シアトル・カフェと、この間の和食と、ここだけ。夏堀さんは?」
「同じ」
「ほかの店も行ってみたい?」
お誘いだ。
「うん」
迷わず答える。
「じゃあ次は、夜どう?」
しかも夜。
「いいよ」
もちろんだよ。
「どの店にする?」
二人でマップをのぞき込む。
「Bar54がいいな」
思い切って、54階のBarを指定する。
私は行ったことがないが、東京の夜景を一望でき、抜群の雰囲気との噂だ。
「いいね。そうしよう」
言いながら、伊坂君は手帳を開いて予定を確認している。
「再来週の金曜日、21時でどう?遅い?」
手帳から視線を上げて聞く。
「大丈夫。ジムで運動してから行くから、ちょうどいい」
「決まりだね、じゃあ今日はこれで」
伊坂君がほほ笑んで手帳を閉じる。
二人で席を立ってレジに向かう。