ビルの恋
その日の午後、職場に戻ると、デスクにプレゼントが置いてあった。
10センチ四方の小さな白い箱に、赤いリボンがかかっている。
カードが添えられている。
開けると、サイモンからだ。
「ナオの履歴書を確認していたところ、明日が誕生日だと知った。
私はプレゼントを選ぶのが下手なので、ヨーコとショータが探してくれたよ。
30歳というのは、日本の女性には微妙な年齢のようだが、アニバーサリーイヤーだ。
ナオが素晴らしい良い誕生日を過ごすことを願う。
Happy Birthday、Simon, Yoko, and Shota」
全く予想もしておらず、そして鬼サイモンからの優しいメッセージに、涙腺が緩んだ。
いけない、職場で泣いては。
急いで涙を拭き、気持ちを落ち着ける。
姿勢を正して座り、丁寧にリボンをほどく。
箱を開けると、パールのピアスだ。
斎藤さんと本条君にお礼を言いたかったが、離席中だ。
サイモンのところに行こう。
私はカードとピアスを持つと、席を立った。
10センチ四方の小さな白い箱に、赤いリボンがかかっている。
カードが添えられている。
開けると、サイモンからだ。
「ナオの履歴書を確認していたところ、明日が誕生日だと知った。
私はプレゼントを選ぶのが下手なので、ヨーコとショータが探してくれたよ。
30歳というのは、日本の女性には微妙な年齢のようだが、アニバーサリーイヤーだ。
ナオが素晴らしい良い誕生日を過ごすことを願う。
Happy Birthday、Simon, Yoko, and Shota」
全く予想もしておらず、そして鬼サイモンからの優しいメッセージに、涙腺が緩んだ。
いけない、職場で泣いては。
急いで涙を拭き、気持ちを落ち着ける。
姿勢を正して座り、丁寧にリボンをほどく。
箱を開けると、パールのピアスだ。
斎藤さんと本条君にお礼を言いたかったが、離席中だ。
サイモンのところに行こう。
私はカードとピアスを持つと、席を立った。