明日も歌う あなたのために


「ハナちゃん、体拭いてや〜」


「あの、出来ればその”ハナちゃん”もやめて頂けませんか」



「なんで?ハナちゃん、俺とタメやろ?俺のこともマサキって呼んでくれてえーのに〜」



「それは無理です、添野さん」


私は苦笑いしかできない。




こうゆう軽いノリが、私は苦手なんだ。


暇さえあれば「付き合おうや」と言ってくるし、特に用もないのにナースコールを鳴らして、私を呼びつけたりする。



そうゆうおちゃらけた性格の人が、私はどうも昔から嫌いなようで。


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