明日も歌う あなたのために
重なる想い
【花菜side】
湊くんが一般病棟に移ってから、丸一日が経った。
面会時間を過ぎても目を覚まさない湊くんに、心配そうな表情を浮かべ、花瑠と龍平くんは帰っていった。
昨晩は一睡もせず湊くんに泊まりで付き添っていた湊くんのお母さんも、お父さんの進めで今日は渋々帰宅された。
私は夜勤で、ナースステーションで書類をまとめていた。
夜中の2時。
ほとんどの患者さんは就寝しているので、この時間帯は比較的穏やかでゆっくりな時間。
今日もこの時間は静か。
他の看護師もそれぞれゆったりと仕事をしていた。
その時だった。
突然ナースコールが響いて、反射的に振り返ると、ボードの『204』が緑色に光っていた。
────204号室!湊くんの………!
慌てて受話器を取って、なんとか心を落ち着かせて「はい、伺います」と返事をする。
「植田先生!湊くんの病室から!」
「分かってる、すぐ行こう」
運良くすぐ傍にいた植田先生と共に小走りで204号室へ向かった。
湊くんが一般病棟に移ってから、丸一日が経った。
面会時間を過ぎても目を覚まさない湊くんに、心配そうな表情を浮かべ、花瑠と龍平くんは帰っていった。
昨晩は一睡もせず湊くんに泊まりで付き添っていた湊くんのお母さんも、お父さんの進めで今日は渋々帰宅された。
私は夜勤で、ナースステーションで書類をまとめていた。
夜中の2時。
ほとんどの患者さんは就寝しているので、この時間帯は比較的穏やかでゆっくりな時間。
今日もこの時間は静か。
他の看護師もそれぞれゆったりと仕事をしていた。
その時だった。
突然ナースコールが響いて、反射的に振り返ると、ボードの『204』が緑色に光っていた。
────204号室!湊くんの………!
慌てて受話器を取って、なんとか心を落ち着かせて「はい、伺います」と返事をする。
「植田先生!湊くんの病室から!」
「分かってる、すぐ行こう」
運良くすぐ傍にいた植田先生と共に小走りで204号室へ向かった。