明日も歌う あなたのために



しかし、先生が次に放つ言葉に、俺たちは3人とも表情を曇らせることになる。










「しかしその場合の湊くんの余命は……
半年になります……」












───────は………………?









……………空気が、冷たい。


酸素が、薄いようにさえ思えた。



父さんと母さんの顔が、見れない。






「………………その間にドナーが見付からなければってことですよね?」






できるだけ平静を装ってそう問いかけると、先生は静かに頷いた。


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