明日も歌う あなたのために
【花菜side】
廊下にまで響く、モニター心電図の異常アラーム。
「204号室だ!」
植田先生が駆け足でそう言ったのを聞いて、一気に額に汗をかいた。
「────湊くん!」
急いで植田先生と数人の看護師の後を追って湊くんの病室に駆け込むと、
ベッドから立ち上がろうとする湊くんを、龍平くんが必死で抑えていた。
そして何故か…………
入り口付近に、添野さんの姿があった。
「どうして添野さんが……」
添野さんは唖然としたような顔で、私の声に全く反応しない。
足元には、”数学”と表紙に書かれた青いノートが、ページが開かれたまま折れた状態で落ちていた。
────何があったの……………?
廊下にまで響く、モニター心電図の異常アラーム。
「204号室だ!」
植田先生が駆け足でそう言ったのを聞いて、一気に額に汗をかいた。
「────湊くん!」
急いで植田先生と数人の看護師の後を追って湊くんの病室に駆け込むと、
ベッドから立ち上がろうとする湊くんを、龍平くんが必死で抑えていた。
そして何故か…………
入り口付近に、添野さんの姿があった。
「どうして添野さんが……」
添野さんは唖然としたような顔で、私の声に全く反応しない。
足元には、”数学”と表紙に書かれた青いノートが、ページが開かれたまま折れた状態で落ちていた。
────何があったの……………?