明日も歌う あなたのために


「誰のせいでこうなったと思ってんだよ!!?」




「─────は?!俺に一体どうしろっつうねん!!」





────添野さんのせい……?どうゆうこと…?





「話は終わってねぇって言ってんだよ!まず、謝れ!それからもう二度と………」



「謝んなくて………いい…」




怒鳴る龍平くんの言葉を遮るようにして、ふんわりと響いた声。

だけどいつもより低くて、どこか冷たいような湊くんの声。





「───謝んなくて……いいから…………」






まだどこかしんどそうに目を閉じたまま、魘されたように呟く。




「謝んなくていいから、訂正しろ……」





「──は?!大体お前が……」





「今度また……花菜の気持ちを汚すような事言ったら……許さねーから」






─────私の気持ちを……………汚す?

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