明日も歌う あなたのために



「花瑠。俺 年が明けたら手術する」




───え………?



唐突すぎる高梨の発表に、驚いて思わず首を傾げた。




「だって……3月の予定じゃ…」




「でも早めたんだ。3月まで俺の体力が持つか分かんないから」




「えっ……………」



それって、病状が悪化したってことなんじゃ………それで体力もどんどん低下してるってことよね…?


つまり「すく手術しないと危険」って言われたってこと…………?



ゾゾッと鳥肌が立った。



高梨は相変わらずニコニコしているけれど、病気は確実に進行しているんだ……。




「あ、まって違う!そうゆう顔して欲しくて言ったんじゃなくて………」




私がどんな顔をしていたのかは分からないけど、高梨はそう慌てて言った。


< 286 / 303 >

この作品をシェア

pagetop