明日も歌う あなたのために
「花瑠。俺 年が明けたら手術する」
───え………?
唐突すぎる高梨の発表に、驚いて思わず首を傾げた。
「だって……3月の予定じゃ…」
「でも早めたんだ。3月まで俺の体力が持つか分かんないから」
「えっ……………」
それって、病状が悪化したってことなんじゃ………それで体力もどんどん低下してるってことよね…?
つまり「すく手術しないと危険」って言われたってこと…………?
ゾゾッと鳥肌が立った。
高梨は相変わらずニコニコしているけれど、病気は確実に進行しているんだ……。
「あ、まって違う!そうゆう顔して欲しくて言ったんじゃなくて………」
私がどんな顔をしていたのかは分からないけど、高梨はそう慌てて言った。