明日も歌う あなたのために
「元々、半年しか生きられなかった身体なんだ。だけど、手術でなんとか生かしてもらえる」
高梨はまるで労わるように、自分の胸に手を当てた。
「だけど時間は無限じゃない。それに、巻き戻せないんだ。俺だけじゃなくて、皆誰でもそう。だからこそ俺は後悔なんて絶対したくない」
なんだか今日は、高梨の言葉ひとつひとつが重く胸に伸し掛る。
久しぶりに会った高梨が、いつになく真剣な顔をしているならなのだろうか。