多分、姫。
―――スタッ。
俺は、立ち上がり歩き出す。
奏『お…おい!!!
まだ話は終わって―――』
「………るから。」
奏『え?』
「頑張ってみるから。」
振り向かず、女に背を向けながら喋る。
「まだ……《女》に優しくすることは出来ない。
まだ《女》に触れることは出来ない。
でも……頑張るから。
徐々に直していけるように頑張る。
極力お前とも話せるように頑張るから……
だから……
傷ついた時は、いつか……お前も“守ってくれる仲間”になってくれるか?」
奏『……倉田。』
「………認。」
奏『は?』
「認、でいい。」