多分、姫。



奏『認……。

“いつか”じゃなくて、今からでもなってやるよ!!!』


フッ……本当俺の周りは……


「……ばーか。」


バカばっかりだ。


そう笑って、女の方に振り向いて言ってやると俺は、自分の部屋へまた足を進ませた。


何故か不思議と笑みが零れた。

女に笑みを零すなんて………





何年ぶりだろうか?





ずっと拒み続けていた《女》という生き物。


でも何故かあの女……奏は、俺が拒む前にすんなり俺の心に入ってきた。


でも不思議と嫌な感じはなかった。

むしろ奏には心を許していい……そんな気さえした。


何故だろう?

アイツの持つ独特の空気感とあのくすみのない凛とした強い瞳がそう思わせるのだろうか?





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