多分、姫。
そう考えている間に時間は過ぎていき、気づけば明日が球技大会本番になっていた。
宏喜『帰ろーぜー??』
「あれ?一期は?」
宏喜『あ、体育館で明日の自主練するんだって~。
だから、先に帰っててってさ。』
「へぇ。」
認『帰ろうぜ。』
と2人は帰る準備をしだす。
これは……チャンスかもしれない。
「ごめん。俺、体育館行くわ。」
宏喜『ん?奏も自主練?』
「そのつもり。」
宏喜『じゃ、俺らも付き合おうか?
いいよな、認?』
認『あぁ。』
「いや、いーよ。
お前らバスケじゃねーし。
それに……一期と2人っきりで話したいことがあるんだ。」
宏喜『“2人っきりで”……!!?
ままままさか告白???!!きゃっww』
ぶりっ子風に口元に両手を持っていき、『きゃっw』と言って俺をからかう。
あ~コイツ本当にめんどくせぇ……。