多分、姫。
++いちご++
―――『どうせなら…“試合”しようよ?
………賭けアリの。』
は?
思わず怪訝な顔しちゃった僕。
あ……ヤバイヤバイ。
“ブラック”出ちゃった。
というか……
「“賭け”……って?」
奏『お前が負けたら、お前のその“裏”の顔、俺にも出せ。』
は?
今なんて?
「な、に言ってるの?
僕は僕だよ?
“裏”なんて―――」
奏『じゃ、なんで“裏”の笑顔なんてするんだ?』
何、コイツ。
もしかして“嘘笑顔”も“裏”も………
“バレてる”?
嘘だ。そんなはずない!!!
・
俺は、誰も見抜けないように完璧に笑顔を作ってる。
だから1度も……“嘘笑顔”はバレたことはない。
“裏”も見抜かれたこともない。
絶対にありえない。