多分、姫。



俺が……?

いつ………?“淋しい”………?


奏『……話してみろって。
もしかしたら、俺も一緒にお前の気持ちになって……』


「……ざけるな(ボソッ)。」


奏『は?』


「お前になんかに、俺の気持ちが、わかってたまるかっ!!!!!!!!」



―――ガコッ!!


シュートと言うより、おもいっきり投げたボールが勢いよくゴールに入る。



―――ダムダム、ダム………。


奏『…一期?』


ゴールを決めた後、ピクリとも動かなくなった俺に声をかける奏。


「俺は……ずっと“千歳”の人間として世間から見られてきた。
ずっと俺は………。」





< 142 / 201 >

この作品をシェア

pagetop