多分、姫。
俺が……?
いつ………?“淋しい”………?
奏『……話してみろって。
もしかしたら、俺も一緒にお前の気持ちになって……』
「……ざけるな(ボソッ)。」
奏『は?』
「お前になんかに、俺の気持ちが、わかってたまるかっ!!!!!!!!」
―――ガコッ!!
シュートと言うより、おもいっきり投げたボールが勢いよくゴールに入る。
―――ダムダム、ダム………。
奏『…一期?』
ゴールを決めた後、ピクリとも動かなくなった俺に声をかける奏。
「俺は……ずっと“千歳”の人間として世間から見られてきた。
ずっと俺は………。」