多分、姫。
奏『それに“利用する”って……そんな損得考えながら、本当の自分も隠して生活するって………
そんなの楽しいか?』
―――“楽しいか?”
俺の胸にズシッと重くのしかかる。
嫌だ……やめてくれっ……!!!
「試合に……戻ろうか(ニコ)。」
これ以上、俺の心に入られたら……。
全部見透かされる気がして
コ ワ イ 。
俺の一声でまたゲームが始まった。
今は、2‐1で俺がリーチ。
大丈夫。
逃げ切れるはず。
これ以上……
俺の心に入ることは許さない。