多分、姫。



奏『それに“利用する”って……そんな損得考えながら、本当の自分も隠して生活するって………



そんなの楽しいか?』


―――“楽しいか?”


俺の胸にズシッと重くのしかかる。


嫌だ……やめてくれっ……!!!


「試合に……戻ろうか(ニコ)。」


これ以上、俺の心に入られたら……。



全部見透かされる気がして




 コ ワ イ 。





俺の一声でまたゲームが始まった。


今は、2‐1で俺がリーチ。


大丈夫。
逃げ切れるはず。


これ以上……




俺の心に入ることは許さない。




< 146 / 201 >

この作品をシェア

pagetop