多分、姫。
「―――違うっ!!!!!!!!!!」
体育館中に響く俺の叫び声。
「あいつらは……」
―――……。
宏喜『いーちごっ!』
「ん?なあに?」
宏喜『なんかあった?』
「な、んで(ニコ)?」
認『……また“将来”のことでも言われた?』
「別に違っ……!!」
宏喜『じゃ、なんでそんな酷い顔してーんの?』
「……酷い顔って、宏ちゃんこそヒドーイ!!!」
―――ムニッ。
「むっ。」
宏喜『ぷはっ!!!
一期のほっぺ凄い伸びる~♪』
「ちょっ、手離せてって!!!」
僕のほっぺを引っ張っていた宏喜の手を無理矢理離す。
認『フッ……戻ったな。』
「……は?」
宏喜『俺らの前では、無理すんなって。』
認『見てるこっちが辛くなる。』
「何言って―――」
宏喜『一期はそのままの一期でいいよ。
俺らはさ……そのまんまの一期、結構気に入ってるんだぜ?
だからさ……一人で抱えこむなって。
な?認。』
認『あぁ(ニコ)。』