多分、姫。



―――ピ、ピーッ!!!


『前半戦・女子終了ーーー!!!』


コート内に審判員の笛の合図の音が響く。


結果は...


22‐27。


あ、負けたんだ……。


試合に必死になっていた俺は、今初めて点数を知り、負けたことに気づく。


『奏様っ!!
申し訳ありませんでした!!!』


『私が不甲斐ない為に……。』


碧『奏ちゃん、1人凄く頑張らせてしまって……
本当にごめんなさい!!!』


碧を始め、同じチームだった女の子達が一斉に俺に謝って来た。


「いや……いいよ、いいよ。
俺も結構ミスったし……。
それにさ、みんな頑張ってたのは、ちゃんと伝わってから。
だからそんな謝らないで……ね(ニコ)?」


『『『か、奏さまっ!!!/////////』』』


『『『『キャーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!』』』』


―――バタ、バタ、バタ。


「えぇっ!!!??」


同じチームの女の子のみならず、周りの応援に来ていた女子生徒達も叫んで、一斉にバタバタ倒れていった。


リ…リターンズ?


またやっちゃったよ、俺。





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