多分、姫。



宏喜『よし。
こうなったら。』


《こうなったら》?


宏喜『奏。
奏は、夏休み欲しいよね?』


「欲しいに決まってるだろ!!!」


宏喜『夏なんだからさ、海とかで思いっきり遊びたいよね?』


「あ、遊びたい!!!」


宏喜『それなのに、そんなチャンスがあるせっかくの休みに、学校に篭って勉強なんて、絶対嫌だよね?』


「嫌だ!!!」


宏喜『んじゃ頑張る気はある?
勉強する気はある?』


「あるっ!!!」





………ん?





宏喜『言ったね、奏(ニヤリ)?』


「えっ!!!ちょっと待て!!!
今のは勢いでっ!!!」


宏喜『《勢い》でも言ったね?
言ったよね??』


「あ…えっと~(汗;)」


宏喜『と言うことで。
認も一期もいいね?』


一期『全然オッケー♪
奏チャンの為なら頑張るー☆』


認『ま、しょうがないよな。』


宏喜『そうと決まれば、早く帰ろう!!!

ほら、奏!!!帰るよ!!!
帰ったら、楽しい勉強のお時間だ(ニコ)♪』



「絶対嫌だーーー!!!
助けてーーーーー!!!!!!」


そう宏喜と一期に両手を確保され、暴れながら連行された時に叫んだ俺の悲痛な叫びは、この大きな学院中にも響き渡った。





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