多分、姫。



宏喜『はっ。
男はみんな《エロい》し。
《エロ大魔神》上等だし。』


と何故か誇らしげな顔をしながら、ついに開き直った。

……よくわからない。


認『おいコラ。お前と一緒にすんな。』


一期『そうだし!!!
僕たち純粋☆ボーイだしー!!!
男がみんな《エロい》だなんて、決めつけんなー!!!
宏喜だけだしー!!!』


と認と肩を組む一期。
《純粋☆ボーイ》とか(笑)


そんなちょっと楽しそうな一期&認に比べ、またぷいっとそっぽを向く宏喜。

またいじけたな、コイツ。




宏喜『……もういい。決めた。』


「は?何を?」


宏喜『英語高得点じゃなきゃ、奏、俺とデートね。』


「はっ!!!!!???何故にっ!!!??
こんなの完璧にとばっちりじゃんか!!!」


宏喜『ふんっ。知らない!!!
絶対絶対デート!!!服はミニの白ワンピね!!!』


「ちょ、勝手に決めんな!!!
それに《ミニの白ワンピ》とかちゃっかり願望言うな!!!」


宏喜『……何?逃げ出すの、テストと言う勝負から?



「はぁ?」


宏喜『戦う前から逃げ出すんだ、へぇ~。』


―――カチン。


「……ああ、やってやるよ!!
高得点とればいいんだろ!!!??」


宏喜『でも高得点じゃなかったら……負けたら、デートだからね。』


「あぁ。
負けたら、デートでもミニでもなんでもやってやるよ!!!」


『っしゃ。
約束だからなっ!!!』


「おうよ!!!」



………ん?
なんかのせられたような……。

でもまぁ、ぜってぇ負けねぇからなっ!!!!!





(一期『……てかただ単に奏チャンとデートしたかっただけでしょ?』)


(宏喜『あ、バレた(笑)?』)


(認『はぁ……。』)




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