多分、姫。



――――――

―――……


一期『もうテストの順位張り出したって!!!
見に行こうよっ、ねw?』


「えー。」


一期『今なんか聞こえたけど、なんか言った(黒ニコ)?』


「イエ、何モ。」


一期『だよねー♪』


………黒い。





【掲示板前】


宏喜『おー賑わってる、賑わってるw』


―――キャー!!!

―――学院の4人衆がお揃いよー!!!

―――こっち向いてくださーい!!!

―――皆さん、道を!!!


―――ザザザッ。


「のわっ!!!???」


宏喜・一期『ありがとっ★』


認『……。』


黄色い声援が飛び交う中、顔色1つ変えず、女の子達が開けた花道をどんどん前の方に進んで行く。

慣れてるなー、コイツら。


一期『あ、やったー!!!宏喜に勝ったーーー!!!』


横でぴょんぴょん跳ねながら、喜びを表現する一期の視線をおった先には

【 二位 千歳 一期 】

と書いてあった。


宏喜『あー負けたー。
ま、次勝つけどな♪』


そういう宏喜の名は一期の隣に

【 三位 中岸 宏喜 】

と並んでいった。


一期『ふん!!次も勝つもん!!!』


宏喜『はいはい(笑)。
お、認。また一位じゃん。
おめでとうー!!!』


認『まぁな。』


宏喜の声から一位の方に目をやるとしっかり

【 一位 倉田 認 】

と刻まれていた。


「……すっげ。」


なんか……レベルの差をいつにもなく感じたし。

あたしはまた……下から3番目かな?

自然と視線が落ち、顔が下を向く。


認『――――おい、あれっ!!!』


……何?





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