多分、姫。
一期『頼むということは、一体…?』
「い…イマイチわからないのですが?」
健示『つまりだな。
君達に、奏さんを正真正銘の女の子らしい《女の子》にしてほしいんだよ。』
え、俺達が?
ま…まだよく掴めない。
そんな混乱状態の俺達をよそに、説明をする大人達。
秀之『奏は見ての通り、外見は女なんだが、心は立派な男に育ち過ぎた……。
奏の誕生日の4月から2ヶ月。
私達夫婦は、《女》にしようとあらゆる手を使って頑張った。
しかし…もう手には負えぬ程、奏は《男》になりすきだ。
もう私達夫婦は、どうすることも出来ないんだ。
この松添家のしきたりのせいでこんなことになってしまって…。
そしてそんなことを頼みつけるのも筋違いなのはわかっている…。
しかし……!!!』