多分、姫。
確かに、奏ちゃんは正真正銘の《お嬢様》だ。
いくら顔が可愛いくても、この金持ちの世界。
《お嬢様》らしくなくては、貰い手もなければ、世間体も何もない。
このままだと彼女は、堕ちていくだけだろう。
健示『だから、松添さんはこれ以上無理強いするのではなく、この自然に《女の子》に変わっていく《恋》に最後の望みを賭けたんだ。
でも、少しだけ。
きっとどうすれば《女の子らしく》なれるかだなんて、多分彼女1人ではわからないと思うんだ。
だから、君達が導いてあげてほしい。
君達ならわかるだろう?
いつも傍に女の子達が集まってくるらしいじゃないか。
特に宏喜くんは、得意分野ではないのかい?』
「え…。」
なぜそれをご存知で?←